妙な記事を読みました。
富裕層は「スマホとコーヒーに目もくれない」というプレジデント・オンラインの記事。
4歳の園児に「目の前のマシュマロ1個をすぐもらう」か「20分間待って2個もらう」か
選ばせる、というのが実験の内容。
結果はどうだったかと言えば、我慢できず1個だけもらった子が全体の3分の2、
残りの3分の1が20分我慢して2個もらった。
実験したスタンフォード大学の教授は、園児たちのその後を追跡。
欲求に打ち勝った自制心の強いグループは、欲求に負けたグループより、
大学進学適正試験の点数が高く、中年時の肥満指数が低く、
ストレスにうまく対処する、といった共通点があったという。
ウケました。
まずかなり驚いたのが、20分待てば倍の2個もらえるとわかっているのに、
3分の2がその場で1個もらう方を選択するということ。
20分くらいあっと言う間。 たったの20分待てばもう1個もらえる。
それでも過半数がすぐに1個もらう方を選択するというのには驚いた。
実験対象は4歳の園児、早い時期からその後の行動が予測できるということか。
が、更に驚いたのが、20分待って2個もらう方が「将来の肥満率が低い」。
理解に苦しむ…2個食べているのだから太るだろうに。
ストレスにうまく対処する…というのも、20分間マシュマロを思ってじっと待つのは
かなりのストレスじゃないか、それでも2個食べたいという欲望との闘い。
さっさと1個だけもらって食べてしまった方が気が楽という気もする。
・・・で、この研究では20分待てる子が、将来の富裕層になれる「素質」を持つ、
同時にそういう子が成長すると、スマホを持たずコンビニには近寄らないという。
つまり富裕層は、そもそも不要な場所に近寄り浪費しないってことらしい。
うーん…スマホ中毒は問題だと思うけど、必ずしもスマホ所有率と富裕層数には
関連性がないんじゃないか。
コンビニに寄る習慣のある人の貯蓄率は低いというのは聞いたことがある。
が、「富裕層になる」のが人生の目的ではあるまいし、あまりに味気ない。
まだらねこはもちろん20分待ってマシュマロを2個もらう。
スマホも持たず、コンビニには滅多に行かない。
それでも富裕層には程遠く、さらにデブだ。
この調査は全く根拠がないんじゃないか。
少なくとも「20分待てばもう1個」は、意地汚さの目安にはなるかもしれない。